COBOLとは
COBOLは、事務処理用に開発されたプログラミング言語で、非理系の事務員などでもプログラミングできる言語として設計され、企業の会計処理に使われる大型計算機のプログラムなどで使われています。
50年前に事務処理用に開発されたのですが、現在も多くの企業で使われ続けています。
メインフレーム中心の情報システムの見直しが進められ、Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)や.NETフレームワークを基盤としながら、COBOLで書かれたコアとなる計算ロジックをサービスとして活用する手法が、幅広く採用されるようになっています。
COBOLの使いやすさ
COBOLは、英語の表現に近い言語で、固定桁数の十進算術演算を処理できます。
また、入出力および突合せで使用するファイルのレコード仕様や物理仕様を読みやすく定義できます。
さらに固定形式の帳票が容易に出力できます。
最近の大型のダウンサイジングのケースでも、フロント系はJavaなどで作成し、サーバ側のトランザクション処理やバッチ処理はCOBOLで記述するというケースが増えています。
開発案件の規模が大きくなれば、実証された方法論としてのCOBOLを採用し、プロジェクトのリスクを低減することが重要となります。
実力のあるシステムインテグレータ、エンドユーザーは、多くがこうした方法を採用しています。
COBOLのニーズは
COBOLは古い言語といわれていますが、会社の業務上、いまだにCOBOLが必要で、そのために企業でも習得させているところは多いようです。
むしろ団塊の世代の大量の退職に伴い、COBOL技術者は不足しているとも言えます。
金融、保険、官庁など、オフコンから汎用機まで、まだまだニーズは多くあります。
主な業務は遺産のメンテナンスとなりますが、他の言語と併せて習得しておくとメリットも多くあるでしょう。