Scalaとは
Scalaは、Java仮想マシン上で動作するプログラミング言語の一つです。
Javaの良さを継承し、またスクリプト言語や関数型言語のメリットを吸収した言語で、Javaの後継を担うものとして注目度が高まっています。
オブジェクト指向言語と関数型言語の両方の特徴を取り入れ、Javaのクラスライブラリなどをそのまま利用できることから利便性が高く、Javaよりも簡潔な記述でプログラミングできます。
型推論と静的型付けで、データ型にまつわるバグが生じにくいのも特徴です。
Scalaのメリット
Scalaは、スクリプト言語のように記述が簡潔にできる設計で、コンパイル後はJava VM上で動作します。
文法は、基本的にJavaやC++などのスタンダードな文法が基本ですが、OCamlやHaskellなどの関数型言語に近い簡潔な記述ができるように工夫が施されています。
特に、制御構造の記述を簡潔化できることから、本質的なロジック部分に集中できるようになります。
また、静的型付けのコンパイル言語であることから、JavaやC++などと同様、コンパイル時にエラーを検出できます。
Scalaの主な用途は
Scalaは、Javaの既存資産を引き継ぎながら、Javaにはない新たな言語の特徴を生かせるため、今後が期待されている言語の一つでもあります。
Scalaには、簡潔に並列処理を記述できる機能や、単体テストのための標準ライブラリなどもあります。
簡易なプログラムでも大規模開発でも利用できることを目指し、企業の情報システムなどでも多く採用されるようになっています。
海外では、米Twitterや米LinkedInなどが利用していることでも知られ、ネット企業を中心に広まっています。
今後は企業でもScalaを導入するところが増えるものと見られています。